Pure Distinctonとは
Dr.Duichからのラストメッセージ
ピュアディスティンクションの母材はペンクロス、シーサイド、ペンイーグルを基とする5個体からなります。
この母材は、ペンシルバニアの圃場に於いて1980年から1986年、週6日の刈込、刈高15.9mmに維持された条件下、生き残った個体により選抜されました。1986年の夏には、この圃場で著しいコケの発生を見ました。因みに、ペンイーグルのプロットでは23%、ペンクロス55%、シーザイド58%の発生率でした。この状況下で選ばれた前述の5つの母材を交配、種子生産させ、この種は1990年秋ペンステートUNVの圃場に播種されました。
14年後の2004年の夏、Dr.Duichは刈高3.2mmに維持されたこの圃場より、旺盛な生育、高密度を示す22株を抽出しました。この年の11月これらの株は評価のため、オレゴンのピュア・シード・テスティング社に送られ、植え付けられました。これらの株は「JoeD-1~JoeD22」の呼称で識別されました。
初年度、これらの株は結実しませんでしたが2006年夏には22株の内、良好な結実量、旺盛な生育と強い耐病性を示した5株が選別され、「PST-0JO」の試験品番が与えられました。そして2007年には、この5株から採取された種子が圃場に播種され1400株が育成され、さらに2008年には1400株の内から、特性に優れた447株が選ばれ、受粉、結実後「ピュアディスティンクション」のブリーダーシードが採取されました。
2. 特徴
- 品種中、横方向への成長速度が著しく早いため、欠損箇所の修復能力は極めて優れています。ゴルフ場のグリーン、ボールマークの修復には驚きを隠せません。
- 2023年、埼玉県鳩山地区「百葉箱内気温40度越え」の状況でも抜群のコンデションを維持。他の品種と比べても圧倒的な耐暑性を持ち、乾燥にも耐える、頼もしいベント芝です。
- 細葉でいてマットに成らず、スズメノカタビラの侵入などほとんど見られません。細菌病にも強いのも優れた点です。
- 色は、明るく、冬の色落ちする季節でも「初夏」の様な美しい色調で見るものを魅了します。
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3. 用途
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- グリーンはもちろん、ティーにも。修復スピードが管理の手間を削減します。
- 埼玉県ゴルフ場で品種の比較資料🔘
- ゴルフ場セミナー誌ベント比較資料🔘
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千葉県「カレドニアンゴルフクラブ」最新ベントグラス品種比較ナーセリー
4. 実績
- ゴルフ場
- 公園
- マンション外構
- 個人邸庭
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