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ウエキング 防草シート付育苗ポット Weed control pot.
さまざまな問題を解決するために誕生
- ある夏の日、それは福岡県久留米市田主丸で見た光景です。
炎天下の植木畑で、植木の出荷に追われる作業員さんが黙々と、ポットに生えた雑草を取り除いていました。
「出荷数は幾つですか?」の問いかけに、
「あと、1500ポットです。生産作業のほとんどが、水やりと除草作業なんですよ・・・」と、にこやかではあるが汗を流し暑さに耐えながら答えてくれました。 - 除草作業は植木生産のみならず、農業生産現場の必須作業。
まず初めに植木生産の現場から除草作業を「0」にする事が出来ないか、それが「ウエキング」開発のきっかけでした。
そうだ!防草シートと
ポットを一体型にしてみよう!
最初はポットの上部に敷設する「防草シート」を製作。
防草効果は確認できましたが、苗を植えた後、根が活着してからのシート敷設作業は二度手間でした。苗の植え付けと同時に防草シートが迅速、確実、簡単に設置出来ないかを考えました。
そこで、「一度の作業で完結する方法は無いか」と、思いついたのが、「防草シート付のポット」でした。
- アイデアは良いけれど、試作、耐久テストなどで2年間。
使用しても破損や経年劣化は無いかなど確認が必要でした。気がづいたら、開発から3年が経過。そして出来上がった商品は「王冠」の様な形をした、形状が変化する「育種ポット」でした。形状から王冠=王様=キングそして「ウエキング」と命名されました。
- 令和4年にその機能と形状で国内の特許を取得、そして令和5年に国際特許の申請を行い、植物生産における必須の商品として生産に乗り出しました。
忍者の手裏剣を思わせる底部の透かし
ルートスター 根域呼吸型育苗ポット "Roots star pot" is breathable pot.
キュウリ苗の場合
左:☆ルートスターポット、右:ポリポット苗
ポットを外し根を洗うと
左側:ルートスターポット苗、右側:ポリポット苗、根の量に違いあり。根量はルートスター:ポリポット=3:1
右の上段ポリポット苗の根はルーピングしているが、下段ルートスターの苗はルーピングをせず太くしっかりとした根の生育が確認された。あわせて、拡大すると、毛根がふわふわと大量に発生していることも確認できた。↓写真
根の有るヤツには星がある
ルートスターの鉢底には一つの星が在ります。
製作過程で安定する底鉢のことを考えていました。
三角形が3つで形成する5角形は偶然にも重なり合う場所が「★」の形と成りました。
そこで、名前は迷うことなく「ルートスター」と名付けられました。
根を守る育苗ポット。
「根の有るヤツには星が在る」は必然に生まれたことばです。